【服は記号、言語】私は身なりでどんなことを伝えたいんだろう?

お久しぶりです。このところインスタの更新ばかりでnoteはめっきりサボりがちでした。
最近、スマホから離れたいなという時は娯楽として本を読むことが多くなって改めて文字でしか伝えられない思いがあるよな。と思いポチポチとキーボードをうつ次第であります。

数日前に服は記号、言語だと話をインスタのストーリーで更新した時に
ん?どーゆーことですか?
とフォロワーの方々から反応がありましたので説明も兼ねて書いて行きます。

服を着る意味

 「なぜその服を着るのですか?」を考えた事ありますか?
え?めっちゃ漠然な質問やん。と言われそうですね。

服って体を覆うものですが、着る行為は同じでもジャンルも価格も色や素材や形もたくさんありますよね。もはや溢れかえっています。

みなさんロレックスって知ってますか?
そう、知らない人はいない高級腕時計ですよね。
そのロレックスをつける理由って
ファッションとしてだけではなく権威性が出せるからの方が多いと思うんですよね。

高価なものを身につける=高価なものに相応しい自分の価値
を表現したい。と言う風に
言葉にできない、もしくはしにくい事を別の言語で表現するために身につけていたりします。

昔の話になりますが、もともと服って階級段階を分けるためでもありました。身なりで身分がわかるように住み分けをしていたわけです。
お殿様が着れる着物と平民が着れる着物は柄も色も素材も違いました。

その名残もありまして制服なんかもそうですね。
制服は自分はそこに所属していると認識、周りから見ても認知させるためでもあります。つまり、服を身につけることは「私は〇〇です」と記号であり言語なんですよね。

え? ちょっと待って!私そんなこと考えて着てないけど!と言う人もいますよね。わかりますよ、ほとんどの人はそうです。
しかし、自分の好きな服を着ています!=好きな服が言語として相手に伝わっているんです。

例えばカジュアルなスニーカーが好きではいている=私はアクティブな人です。
と言うように、自分ではそう思っていないかもしれない。けど相手にはそう伝わっている。これは服の言語が言葉のように直接的ではなく、相手の受け取る印象(察する行動)に任せる言語なために起こること。

つまり、勝手に服(言語)を見て誤解させてしまうことがあります。

「この人はこう言う人だ」と私たちが相手の印象を受ける時
印象形成において第一印象はめちゃくちゃ大事です。その第一印象で受けた印象はその後の人柄や仕事の質まで連想させてしまいます。
ギャップがある方がいい場合もありますが、相手がギャップの存在を知るために時間が必要です。初見で受けた印象がちょっと違ったかもと思えるほど一緒に時を過ごしたり、会う機会があったりする場合のみです。

そんなに印象って大事?と思う人は振り返って見てください
今日電車であった人、道端ですれ違った話したことのない人、そんな人に対して「話しやすそうだな」とか「怖そうだな」「〇〇そうな人だな」とか思いませんでしたか?きっと何かしら印象を持ったはず。

そう思うとちょっと気になりますよね。
自分も相手からどんな印象を持たれてるんだろうって。

考えて見てください。印象を受ける時、私たちは服を着ていますよね。

つまり「服(言語)×服を着た私=私の印象」になります。

当たり前ですがこのように細分化するとハッとするはず。
服は言語、そして服を着ている自分が相手にとって自分の印象になる。

だからこそ、服を言語として認識しておくことが大事だと私は思います。
さらに服を細分化すると、色、素材、シルエットなどなどそこにも多岐にわたる言語が存在します。


話し方や文字の綴り方ってその人らしい口調がありますよね。
それはスローな話し方だったり優しい言葉選びだったり色々とその人となりが出ますよね。
ファッションスタイリストである私がスタイリングを行うときに一番大事にしているのはその人となりです。
正直スタイリングにここまで深い思考は必要ないかもしれませんが、その人らしい服の言語を表現したいんですよね。